お、お母さんの名前がマリア…!

ヤノウくんを見る。

すこし、微笑んでくれた。


「あ!あの、もう少し教えてください!」

「マリアはね…このホテルの女将だったんだよ。」

「(わぉ…)」

「お母さんが…」

「もう、あの子ったら綺麗で性格がとってもよくて、マリアを見たいがために、人が集まってくるのよ。」

すごい…!

「でも、あのマリアを射止めたのが、旦那さんただ一人よ♡」

と、片目をつぶった。

お、お父さんかぁ…。

「あの、名前は…なんですか?」 

「あぁ、トウワだったわ。」

すごい、こんなところで…。

「また旦那さんも格好いいのよね。あんたも、いい人見つかるわ。」

「も~♡なに言ってるのよ~!きっととなりのヤノウちゃんだってば!彼は♡」

ヤ,ユ「……!!!////」

「あら?二人真っ赤よ?♡」

ヤノウくんは火照った顔で続けた。

「あの、写真とかあったらユアにあげることって出来ませんか?」

「いいわ、いいわ。ちょっと待っててね♪」