「でもなんで胡桃ちゃんは、あんなにケンカに強い訳?いくら慎さんの妹だからって、強すぎでしょ。」
智樹センパイが不思議そうに私を見ながら、新しいジュースをコップに入れてくれる。


「そんなの簡単だよ、なんたって和馬と風花ちゃんの娘だからね。」
彰パパがニコニコしてる。


「意味分かんないっす。」
類センパイが言った。


「バカだなぁ~影山は。」
ゲラゲラ勇翔くんがビールを飲みながら笑ってる。


「は?意味わかんねぇし。」
類センパイは不機嫌そうだ。


私はジュースを飲みながら、ポワポワしてきた。
ん~?
私、ジュースで酔える人だったのぉ?


「しょうがねぇ、バカな類くん達でも分かるように説明してあげよう!!昔あった鬼龍は分かるかぁ?」
勇翔くんが何か言ってる~。


「分かるに決まってんだろ、アホか!!」
類センパイがイライラ答えてる?


「じゃあ椿鬼は?」


「知ってる。」


「じゃあ鬼龍の総長と椿鬼の副総長の子供が胡桃って事は?」


「は?」


みんなの声が重なってるけど、私それどころじゃないよ~。


頭がふわふわしてて、顔もポーッと熱くなってきたよぉ。


「胡桃、どうかしたのか?」
隣の蓮人が話しかけてきたような……?