15歳…高校一年生の春


俺は、初めて人を好きになった。




明るくて優しい太陽みたいな人を好きになった。


いつも幸せそうな笑顔を浮かべている…


…そんな人を好きになった。


好きで好きでしかたなかった。





だから…気づけなかった。



その人の笑顔に隠された…心の傷に。







ねぇ、先輩。


俺、先輩の言葉が全部嘘だったとしても…

やっぱり好きだよ、先輩のこと。

だからさ…笑っててよ。

泣きそうな顔してないでさ。

きっと、その方が幸せになれるから。





ただ、先輩が好きで大好きで…