「遅かったか‥。」


着いた時には既に長州の残党は切腹してた。



間に合わなかった‥。


さらに悪いことに長州の連中は街に火を放ったらしく、街から煙が上がってる。


この時代、消防車や防火水槽からホースで大量の水をまけるわけなんてない。


それに京の街は家と家の幅がせまいのでみるみるうちに燃えたらしい。


結構な範囲から煙が上がってる‥。


「遅かったですね‥。」


「でも、武士としてはいい死に方じゃねぇか。」


副長さんらしいですね。


確かに切腹だしね。


人から斬られるより随分といい死に方だ。


「戻るぞ‥。」


そうここでゆっくりする暇はないのだ。


また、他の組と合流しないといけない。