『終わった?』


3階の人を、みんな倒したようだ。


「うん。一応、幹部は峰打ちにしてるし、縛ろうか。」


そう言う、藤堂さん。


さらっと怖いこと言わないでください。


「だね。空丸は怪我とかしてない?」


床で伸びている人達を縛りながら総司が尋ねる。


『あー、左腕をすぱっとやられました。』


今まで必死だったからあまり痛みを感じなかったけど、途端に痛む左腕。


「は!?ちょっと見せて。」


慌ててあたしの左腕確認する総司。


「何やってんの。誰にやられたの?今から斬ってくる。」


ブラックオーラが出てる‥。


『いや、暗くて注意を怠ったせいでやられました。そいつは凛太朗が斬ってくれました。』


「気をつけろって言ったのに。しかも凛太朗とか‥。」


ごめんなさい。


『すみません。あと、後半なんて‥?』


小声すぎて後半聞こえなかった。


「なんでもないよ?」


「大丈夫ですかー?」


新選組隊士が何人か駆けつけた。


「ちょうどいいところに。空丸が怪我したから連れてかえる。後のこと頼んでもいい?」


え?


「はい。お気をつけて。」


「いくよ。空丸。」


そう言われてあっけなくその場を後にしたのでした。