私は嬉しくてまたポロポロと涙を流すと 桐谷くんが笑いながらまた拭ってくれる。 そして桐谷くんが私にキスした。 冷たい肌が暖かく染まり お互いテレて目をそらす。 わたし、桐谷くんと両思いに なったんだ。 「あ、雪‥」 桐谷くんの発言にまた嘘?と 思いつつも空を見上げてると‥ 「ほんとだ。雪だ…」 空からは純白の雪が舞い降り 私の涙の上に落ちた。 「凛々花、帰ろう」 突然の名前呼びに一瞬びくっと 驚いたけど私も笑って 「帰ろ、斗真」 って微笑んだ。