私はさっき上がった階段を凄い 勢いで下りると体育館へと走った。 体育館の重たいドアを開け 息を整えるのも忘れて、まっすぐ 本田君の所へ突っ走る。 本田君はギョッとして持っていたボールを 床に落とした。 「は、早見さん?!」 「お願い、本田君。私にすべてを 教えて!!!!!」 私の声は広く賑やかな体育館に響いた。