「ってことなんですよー。 どう思います?夏生(なつき)先輩。」 「災難だったね〜。でもしょうがないよ。春日は足速いんでしょ? クラスのためだ、頑張れ!」 そう言って笑ってくれる先輩のために、私は走ろうかな。 …クラスの優勝のためでなく。 先輩、もとい私の彼氏、八代 夏生(やしろ なつき)先輩は、今日も朝の電車で女の人の視線を独り占め。 イケメンって、罪だと思う。