こんな黒い自分、消えてなくなれ。


そう思っても意味なんてない。
消すなんて、絶対に出来ない。


綾斗君の楽しそうな笑い声がここまで聞こえる。

さっきまで辛そうだったのがまるで嘘みたいに。



きっと薬の効果が出たんだろうけど…。


……でも…、イヤだ…。






―――――かチャリ








「ゆずちゃん!?」