「分かった。体温計持ってくるから待っててね。」


そう言って出ようとしたとき、パシッと優斗くんに腕を掴まれてしまった。



「ど、どうし「違う……」


「え?」


「違う……よ……けほっ……“ゆずちゃん”で…測って……?」


「えっ…」



わ、私…?!






…あ。昨日、優斗くんがおでこで測ってくれたみたいな……やつかな……。

ま、まぁ…昨日のお礼ということで私もやってあげよう…。


めちゃくちゃ恥ずかしいけど。