「ねー、お昼ご飯出来たけどー。」


優斗くんがそう言いながら、私の部屋に入ってくる。

優斗くんは私と目が合った瞬間に駆け寄ってきて、



「ゆずちゃんどうしたの?!また熱上がってきた?!顔真っ赤じゃん!!」



私のおでこに優斗くんのおでこがくっ付けられる。

あぁ……私、死にそう……。
キュン死しそう…。




「熱はないみたいだね……じゃぁ、何でそんな顔が………、あーやーとー!!!!」


「兄ちゃんまで何で怒るの?
俺ちゃんと看病してたんだよ?」


「ねぇ、分かってる?ゆずちゃんは風邪なの。どうせおでことかにキスしたんでしょ?………もう、ダメだって。」




優斗くんがため息をつきながら頭を抱える。

綾斗くんはシュンとしてて。



「ゆずちゃん大丈夫?ごめんね、綾斗が。」


「う、ううんっ……大丈夫っ…綾斗くんはただ私に元気をあげたかっただけなんだよね…?」



一応綾斗くんをフォローしたつもりだったんだけど…、



「え?違うよ?ゆずちゃんにキスしたかったからしただけー♪」



綾斗くんはどこまで正直なんだ…。
私のフォローは全く意味がなかった…。


はぁ……でも、風邪になるのも悪くないな……


なーんて。