「ねぇ、そこの子。」


「?」


後ろを振り返ると、男子が四人いた。

皆個性がある髪の毛だなー…。
赤茶の髪や金髪……。



……うん、チャラい。
関わるのはやめておこう。



振り返ってしまった自分に後悔しながら、私はこの場から立ち去ろうとした。


「こらこら。どこ行くの。」


わー…完全に絡まれた。最悪。
腕掴まないで、お願いだから。


「君さ、ゆずちゃんでしょ?」


「……知り合い……じゃ…ないですよね……」


「当たり前じゃーん。男子の噂になってるよ?可愛い子が来たって。」


「…ふ、ふーん……」



いや、ちょっと正直どうでもいいって言うか。
とにかくその腕を離してよー……。



「俺たちとさ、授業サボっていいことしない?」


「良いこと?スイーツ食べれるの?」


「クスックスッ……うんっ…食べれるっ!!」



スイーツかぁ~……。
食べたいな~……。








「なーにが、食べれるっ!!…だよ。
てめぇらバカだね。こいつのバックに俺らがいることよーく覚えときな。」



四人の男子の後ろから、聞き覚えのある声が聞こえた。