だけど、みんなの驚きっぷりはその時だけで。

5限目が終わると、皆一斉に綾斗くんを囲んだ。

皆楽しそうだな…。
綾斗くんってクラスの中心なんだ。



……あ~…喉乾いた……。
自販機でお茶でも買おうかな。



私は、楽しくおしゃべりをする皆の迷惑にならないようにゆっくり音をたてずに
席を立ち、教室から出た。



「あ~…やっぱり綾斗くん人気だな~…。」



自販機でお茶を買いながら、一人言を呟く。


優斗くんに拓斗くんは今ごろ何してるのかな……。


二人も人気者だから、友達がまわりから離れません、って状態何だろうな…。



アイドルだね。
学園アイドルだ、うん。