アオイの冷たい視線に、体が震える。
ふと、さっきまでの職員室での視線を思い出した。
今のアオイの眼は、あの人間達と同じ、冷たい眼をしている。
「……これが、正解なのかもな。」
「え……?」
「人らしく生きたいのなら、二度と山には来るな。」
人らしく生きたいのなら……?
どういう、こと……?
「失礼しましたーっ。」
アオイは何も言わず、女子生徒だけがそう言いペコリと頭を下げて、二人で廊下を歩いて行った。
「え、と……。アイツらはお前と同じ、転入生だ。男が森神葵(もりがみ あおい)で、女が河鳥雛(かわとり ひな)。」

