聞こえないふりをしたけど、やっぱり聞こえてしまった。
“なんで校長はあんなのを受け入れたんだ。”
“これじゃあ学校の評判が悪くなる。ただでさえ田舎で、生徒の数が減ってきているというのに。”
“崎野先生も哀れだよな。新任だからってあんなのをクラスに迎え入れなきゃならないんだから。”
知らない内に傷ついてたのか。
酷く、胸が苦しい。
涙が出そうになった。
「そんなことに慣れんな、アホ。」
そんなとき、先生が私の頭をポンと撫でる。
俯いていたから顔は見られてないはずなのに、先生には何もかもお見通しなようだった。

