「自己紹介がまだだったな。お前の担任を担うことになった、崎野護(さきの まもる)だ。」
崎野、先生……。
好感の持てる先生だと思った。
「教科は化学。んまぁ、宜しく。」
崎野先生が差し出して来た手に、おそるおそる自分の手を重ねた。
握手ってやつ。
「んじゃ、早速教室でも行くか。」
そろそろ体育館に移動だしな。と言葉を続け、先生と私は職員室を後にした。
その瞬間、ホッと肩が軽くなる。
「あんまり良い雰囲気じゃねえだろ。」
振り向いた、崎野先生が言う。
手には煙草。
……教師が校内で煙草吸っていいの?

