……それに、アオイを渡したくないとも思う。 「今日は、何がしたい?」 「え?」 ふと、アオイが私に聞いた。 「……もうすぐ学校だろ。何か、やり残したことはないか?」 アオイにそう聞かれ、今がもう八月の末……八月三十日なことに気づいた。 始業式は、九月一日。 新しい学校はこっちに来たとき、お祖母ちゃんが手配してくれていた。 この夏休みが終わると、私は丘川高校の一年生となる。 もう、あと二日も無いんだ……。 アオイの手の平を、ギュッと握った。 アオイは、握り返してくれた。