【完】狼様の最愛。









「……好きにしろ。」





この日は二人が初めて言葉を交わした日。



ここから、動物と人間の糸は絡み始めた。



全ての始まり。








それからしばらく足が治るまで、最愛はマリン……いや、アオイを看病し続けた。





そのうちアオイは気づく。



最愛が自分の隣にいることが、今となっては日常になっていることを。





「よし! これでもう足は治ったね!」



「あぁ……。」





愛おしいという気持ち。



初めての感情に、アオイは未だに混乱していた。





「じゃあわたし、暗くなってきたからお家に帰るね。」





どうせ彼女も、他の人間と同じ。



暇つぶしか何かでこの山に来ていて。