【完】狼様の最愛。









「マリン。」





気づけば名前を口にしていた。





「名前? マリンっていうの? 女の子みたい!」





それに、後悔は無い。





「わぁー……! マリンの眼、とっても綺麗だね!」





包帯を巻き終えた最愛が、マリンの顔の方へと手を伸ばす。





普通ならその手を弾き落とすマリンだが、この時マリンは何もしなかった。



ただただ、自分の頬に触れる彼女を見つめ続けた。





「マリンって、女の子みたい。」





また、最愛は同じ言葉を口にする。





「……だから、何だ。」



「アオイって、呼んでもいい?」





眼が蒼いから……なんて、単純な考え。



でも彼に合うと、最愛は思った。





「わたし専用の、マリンのあだ名!」