そんな寒い日も、私は毎日山へと通う。





お祖母ちゃんが私の為にと編んでくれた、暖かい蒼のマフラー。



アオイの眼と、同じ色。



私のお気に入りだった。





広場に繋がる草むらを掻き分ければ、切り株の隣で眠るアオイとヒルナの姿が目に入った。








カミリさんにあの言葉を言われたとき、私達は皆目を丸くした。



いきなり自分は神だとか、アオイ達が人間になる話だとか、混乱するのも無理はないと思う。





アオイに詰め寄って、その時私と遥は聞かされた。





以前聞かされた儀式には、いくつかのリスクがあることを。





そしてアオイとヒルナの、残り短い命のことを。