【完】狼様の最愛。









僕にとって、この七年。



それは地獄のようだった。





地獄で、地獄で……





どこかで生きている、亜希と最愛の存在だけが、生きる理由となっていた。










後悔している。





視界に映った、小さな女の子。



お母さんと手を繋いでいて。



とても愛らしい顔で笑っていた。





そんな彼女と目が合い、思わず思考が止まってしまったんだ。





あの時のことは、今でも後悔してる。



後悔しきれない。





「最愛!!」





叫ぶ母親。





「パパっ、山を壊さないで!!」





叫ぶ女の子。