【完】狼様の最愛。









「え……? そ、んな……っ、中本さん!!」





私の下敷きになっている中本さん。





それは誰がどう見ても、私を庇ってるようにしか見えない。





「血が……!!」





中本さんは力無く私を抱きしめていて、肩には大きなガラスが刺さっていた。



それは多分、私達が落ちてきたことによって割れた、下の階のシャンデリアの破片。





「待ってろ!! 今から行く!!」





アオイの言葉が頭上から聞こえる。



少しずつ遠ざかっていく足音も聞こえる。





なのに私は、まるで耳という器官そのものを失ったかのように、反応しなかった。





「……罪滅ぼしのつもりかい?」





カミリさんが呟く。