【完】狼様の最愛。









えぇっ、崩れる!?





どうしよう……。



中本さんは気を失ってるし、アオイも一人じゃ動けないぐらいの重体なのに……。





「……何をしている。このような奴、御主に運ばせるわけがなかろう。御主はマリンに手を貸してやれ。」





これしかないと腹をくくり、中本さんを背負うとしていた私からパッと彼を拐ったカミリさん。





自分より大きなものを軽く背に乗せているのを見れば、森の神様だというのにも、つい納得しそうになる。





「早うせい!」



「はっ、はいっ!」








そう返事して、私が床についていた膝を持ち上げたとき。





――ガコンッ...





その膝をついていた部分の床が…………無くなった。