【完】狼様の最愛。









まだ生きてる……!





「助けなきゃ!!」





敵とか、味方とか



この時、そんなことは考えなかった。





ただただ、“生きてる”



“生きてる者を助ける”



たった、それだけ。





「中本さんっ、大丈夫ですか!?」





急いで煙を掻き分けて探せば、アオイ達が登って来た窓とは逆側の窓際で、倒れている中本さんを見つけた。





擦り傷や切り傷が多いけど、見た感じ大きな外傷はないみたい。





「よかった……。」



まずはホッと一安心。





「安心するのはいいが、早くしないとこのビルが崩れようぞ。手榴弾なんぞ物騒なものを使うから、このビルの軸がやられたようじゃ。」