【完】狼様の最愛。









――ドッカァーンッ!!...





さっきより近くにいたせいか、音も一段と大きく聞こえた。





強い爆風に私の体が吹き飛ぶ。





「最愛!!」





壁に頭を打ち付けそうになったとき、ふと体全体がアオイの香りに包まれた。





爆風が止み、さっきと同じような煙が部屋中に立ち込める。





「アオイっ!?」



「くそっ……。大丈夫、か……? 最愛……。」





おそるおそる腕の中から顔を見上げて、私は心底カミリさんの言う通りにしなかったことを後悔した。





「アオイっ、血が……!!」





私を庇ったせいで、自分の防御が疎かになったアオイ。





どこかで頭を打ち付けたのか、頭部からはさっきとくら比べ物にならないほどの赤い血が……。