【完】狼様の最愛。









力一杯にカミリさんを押し退け、私は煙の中に入って行く。





「やれやれ……性格に問題のある男と、無茶苦茶なことを言う女……。まるで、儂と亜希みたいじゃ。」








「アオイ!!」



「最愛!?」





煙の中でも、アオイの姿は直ぐに見つけれた。





「なんでここにいるんだよ! カミリが来ていただろっ、アイツはどうした!?」



「置いてきた!」



「はぁっ!?」





何より先に私を心配してくれるアオイだけど……そういうアオイの格好こそ、見るからにボロボロだ。





制服は至るところが見事に破れていて、白い髪には黒い煤が付いてるやら、所々見える皮膚からは血が出ていた。