【完】狼様の最愛。









「アオイ!!」





走り出そうとするも、またもカミリさんに止められる。





「離して下さい!!」



「御主が行って何になる? あやつを守る力でもあるというのか?」





アオイを守る力……?





そんなの、人間の私にあるわけないじゃん。



私は人間なんだ、普通の、普通の人間……。



……普通の?





「……あるじゃん。」



「何?」





思いがけない私の言葉に、カミリは眉を寄せた。





「私は普通の人間じゃない。動物と話せる人間だよ!」





アオイや、ヒルナやマンタ……カミリさん、山の動物達……。





「動物と話せる……。この力が、私の力なんだ。」