【完】狼様の最愛。









「侮るでない。本来動物は人間より優れているのだ。あのようなもの、既に視界に入っておる。」





現れたのは、尻尾を九つも持つ狐……九尾。





「顔を合わすのは初めてだの、最愛。カミリと申す、赤坂村の神様を勤めておるぞ。」



「神様!?」





鮮明な扇子を持ったカミリさんは、それを口元に当て小さく頷く。





――ドッカァーン!!...





その途端に室内に響いた大きな爆音。





「カミリ! 今すぐ最愛を安全な所に連れていけ! コイツっ、無茶苦茶過ぎる!!」





煙の向こう側から聞こえてきた、余裕のないアオイの声。