【完】狼様の最愛。









「アオ、イ……?」





私の前に立つのは、白い髪の彼……アオイだ。





後ろ姿しか見えないアオイだけど、首元や服は汗でびっしょりで……自惚れかも知れないけど。





「私を、探してくれてたの…?」



「……当たり前だろ。最愛は、俺が守るんだ。」





私の目を見てそう言い放ったアオイは、すぐさま中本さんへと向き直る。





「お前……思い出したぞ。八年前、俺達の山を崩そうとした奴だな。」



「山……?」



「どおりで、嗅いだことのある臭いだ。なんて言ったってコイツが、最愛の記憶を消すことになった引き金なんだからな!」





私には絶対向けない、アオイの冷たい瞳。