そんなとき
――バリーンッ!!...
ホテルの一室、私達のいる部屋の窓が勢いよく割れた。
「な、なんだっ!?」
中本さんの手が空中で止まる。
それを見てようやく私は我に返り、慌てて中本さんから離れた。
「最愛!!」
中本さんが、そんな私を追いかけてくる。
いくら広いと言っても、ここはホテルの一室。
しかも寝室だから、出入口は一つしかない。
逃げようにも逃げきれず、部屋の中をグルグルと回るしか出来ない。
再び中本さんの手が私に触れようとした。
「触るな、人間のクズが。」
だけどその手は、私の目の前に立つ彼によって防がれる。

