「中本さん……今日はこちらに何の御用ですか?」
「何の御用って、嫌だなぁ。そんなの決まってるじゃないか。」
ぐいっと腕を捕まれ、引き寄せられた。
「きゃ……っ!」
「最愛を連れて帰る以外に、こんな村に用なんてあるわけないよ。」
そのまま腕を引かれ、無理矢理家とは逆方向にへと歩かされる。
「離して下さい! 中本さん!」
腕を掴む中本さんの腕を外そうとするけど、此処で男女の差。
私なんかの力で、大の男の人の腕が外せるわけがない。
「おとなしくしててね、最愛。あんまり騒ぐなら、寝かさないといけなくなるから。」

