【完】狼様の最愛。









「もし俺が死んだら……どうする?」



「え……?」





アオイが、死んだら……?





体温が一気に氷点下まで下がる。



繋いだ手から感じるのは、ただの手の感触。



温もりは一切感じない。





「なんで、そんなことを言うの……?」





アオイは答えない。





体が震える。





一瞬海の波がすごく大きくなって、ザバーンッと派手な音を立てて消えた。





「……お母さん。」





呟く





アオイも、お母さんのようにいなくなるの……?




嫌だ…………。



「いやだ!!」



「最愛……。」



「いなくならないで! ずっと、ずっと……私の傍にいて……!!」