side アオイ 背中に感じる暖かい体温と最愛の匂い。 今にも倒れそうな最愛の姿を眼にしたとき、心臓が止まると思った。 八年前、血だらけの状態で倒れていた幼い最愛の姿が頭を過ぎる。 あの時とは違うとわかってても、この焦りは治まらない。 「……アオイ様、何故広場に……? 最愛の家は近いのだから、このまま送ってしまえば……。」 「待たせてる者がいる。」 午後七時半過ぎ 最愛と別れた後、俺は丘川へと走った。 最愛を此処に送り届けたときの倍以上の速さで、丘川と赤坂村を往復する。