「着いたぞ。」
「ここ、って……。」
狼が足が止めたのは、何故か赤坂山の前。
「でも悠ちゃんは、子犬に会いに行ったんじゃ……。」
子犬は遥の親戚が飼ってるんだから、きっと家にいるんだと思うんだけど……。
「いや、間違いない。ここから、アイツと似た子供の臭いがする。」
「アイツと似た……? ……とりあえず探してみるよ。」
狼から下りて、山を登って行く。
何故か狼は登って来ない。
仕方なしに私だけ登って、悠ちゃんを探す。
「悠ちゃーん!!」
見慣れた山道なのに、夜というだけで全く違う道に見えて、何だか怖い……。
奥の方へと歩いていくけど、悠ちゃんの姿はなかなか見当たらない。

