side 山添最愛
暖かい……ふかふか、してる……。
白い……真っ白……これは、毛並み……?
眼を開ければ、真っ先に視界に入ったのは真っ白な何か。
大きい、それに動いてる。
「起きたか。」
「……貴方は、誰? 私を、どこに連れて行くの?」
「……甘栗悠のところだ。」
覚醒してきた頭で、辺りを見渡して考える。
どうやらここは、私がさっき休んでた木陰から随分進んだところらしい。
地形が少し変わっていた。
「連れてってくれるの?」
私はいつしか見かけた、あの狼の上に乗っていて、狼は私を乗せたまま山の中を駆けていく。

