【完】狼様の最愛。









どちらにしろ、普通の人間には出来ないことだ。





飛び回る小鳥の姿は、少なからず雛が〝普通の人間〟ではないことを証明していた。





「空。」





空から、手の上に止まる小鳥を受け取る。





「お前は雛、なんだな。」





小鳥は諦めたように、小さく頷いた。





雛が今人間の姿なら、どんな顔をしているのだろうか。




悲しい顔?



嬉しい顔?



呆れた顔?



怒った顔?





……そんなの、俺には分からねえ。



分かるのは一つ





「雛……。」





コイツが雛だということだけ。





「聞いてくれ、実は……。」





とりあえず今は、悠を探すことが最優先だ。





説教でも文句でも、後からならいくらでも聞くから……。





雛、力を貸してくれ。