【完】狼様の最愛。









「雛っ!?」





慌てて煙を掻き消すも、そこに雛の姿はない。





――ピピピピ...





雛はいないけど、そこにはまるで雛の代わりというように一羽の小鳥が。





――ピピッ...





肩に乗る、小さな小鳥。



焦げ茶の体、羽には黒焦げ茶のような斑紋が描かれてる。





その小鳥には、見覚えがあった。





「お前、あのときの……。」





最愛と知り合った始業式の日。



池に溺れる子犬……そう、ロンを助けようとしてた……。





肩から飛び降り、ある程度のところを軽く飛び回る。





その姿は優雅というか、とても美しかった。