村の入口となる、一つのトンネルを抜けて来た一台の車。 その車の助手席に乗る人間には、やはり見覚えがあった。 車が止まる。 さっき老人が待っていた家の前。 車から下りて来たアイツに、予想が確証に変わる。 あの時も車はアイツを乗せて、あの家の前に止まった。 ただ唯一違う、助手席に座る人間の姿。 耳にかけてあった短い髪は、今では腰近くまである。 目元にあった傷も無くなり、顔つきも大人っぽく。 何より、あんなにも小さかった背丈が、今ではグンと大きくなっていた。