【完】狼様の最愛。









とりあえず雛にも、悠のこと説明しないと……。





再び視線を雛に戻したとき、俺は眼を疑った。





「雛……?」





雛から出ているのは、白い煙。





「なんだ、それ……。」





まるで何かが蒸発されていってるような……。





雛も自分の姿を見て、“あっ……”と声に出した。





「今何時なのっ!?」



「え、もうすぐ……七時になるけど。」





時計を見て答えれば、雛の顔色が悪くなったように見える。





「帰らなきゃ……っ!!」





そう言って立ち上がった雛。



だけど火傷している足が痛んだのか、立ち上がった途端にバランスを崩して……。