「……遥……?」
「ん、そう。」
布団から顔だけを出した雛。
さっきまで風呂場で、火傷した足を冷やしていたんだけど、シャワーが苦手なのかとても嫌がって。
仕方なく洗面器に水を張って冷やしてたら、いつの間にか雛は眠ってしまっていた。
「急に寝たからびっくりした。」
「あー……今日は慣れないことがたくさんあったから……。ごめん……。」
「はは、いいよ。」
まだ座ったままの雛の隣に腰を下ろす。
寝起きで跳ねてる焦げ茶色の髪。
深緑の眼は、欠伸で少し涙ぐんでいる。
大変なときだというのに、不謹慎にもその姿にドキドキした。
なんて言ったって、好きな子だし。

