【完】狼様の最愛。









「でもどうすんだ? バスは今行ったところだぞ。」



「その辺は……まぁ何とかなるよ。とりあえず一刻も早く、悠ちゃんを見つけよう。」





六時十五分。



太陽も、山の奥に消えそうになっていた。





「もし見つけたら、私の携帯から遥の家に電話するから!」



「おう! 母ちゃん達には俺から説明しておく!」








そう言って私達は別れた。





六時二十分、バス停の前。





「次のバスは……やっぱり、八時しかないか……。」





七時にバスが一本あるけど、それは赤坂村とは逆行き。



赤坂村へ行くには、何度見ても次の八時行きしか無かった。