「わんわん……。」 「……遥?」 「……悠の場所が、わかったかも知れない。」 そう言って、次に遥が口にしたのは思いもしない場所だった。 「赤坂村だ。」 「赤坂、村……!?」 始業式 遥の肩に乗っていた子犬は、甘栗家では飼えなかった。 子犬は甘栗家の親戚へ。 その親戚が住んでるのが、私と同じ赤坂村らしい。 一番子犬に懐いてた悠ちゃんは、毎週土曜日になるとお母さん達と一緒に赤坂村に遊びに行く。 もし悠ちゃんが、その道を覚えていたのなら……。 「行ってみる価値はあるだろ。」