【完】狼様の最愛。









そんな……!!



悠ちゃんは、家に帰ってなかった。





「もうすぐ六時だよ!?」





雛ちゃんの言葉に、私はゾッとした寒気が背中を走った。





田舎の夜は早い。



私はそのことを、アオイに夕日を見せてもらったとき実感してる。





不安だけが募る。





私が、ちゃんと見てれば……。





「そんなに心配するな、最愛。悠は昔からちょっと変わってて、誰かに呼ばれたかのように、急に出て行ったりしてたから……。」





遥はそう言うも、不安は取れない。





「にぃにぃ。」





その時、奥の部屋から空君が出て来た。





「にぃにぃ。ゆーねぇ、わんわんとこ、いったのー?」





まだ慣れてない言葉を繋ぐ空君。



寝起きなのか、眼が少し微睡んでいる。