【完】狼様の最愛。









そんな時、襖がトントンとノックされて





「お茶が入りましたよー。」





お茶が入った湯呑みを四つ、大きなお盆に乗せて来た悠ちゃんが部屋に入って来た。





ちょっと待って、悠ちゃん……。



「こぼれるこぼれるこぼれる!!」





悠ちゃんの足元はフラフラとしていて、お盆だけを見つめる悠ちゃんの眼に前は見えていない。





「え?」





足元にあった、遥のものらしき読みかけの漫画。





悠ちゃんは見事、そこに足を引っ掛けて……。





「わわわわぁあっ!」



「悠!!」





――ガッシャーン!!...





無意識につぶっていた眼を開けると、やっぱりそこは悲惨な光景。