【完】狼様の最愛。









遥の部屋は二階に上がって直ぐのところ。



大きな部屋をカーテンで区切っていて、奥の部屋は悠ちゃんの部屋ならしい。





「適当に座って。」





そう言われ、私と雛ちゃんは一番始めに眼についたちゃぶ台の周りに腰を下ろす。





「にしても遥の妹……悠ちゃん、しっかり者すぎるでしょ。」



「うん。遥よりしっかりしてる気がする。」





遥も私達の前にドカッと腰を下ろし、少し拗ねたような顔をする。





「……うるせぇ。どーせ俺は……。」





「でも悠ちゃん、可愛いよね。私、妹とかいないから憧れるなぁ。」





そうか?と、遥は首を傾げた。





「……てか妹ってあんなに小さかったんだね。中学生ぐらいだと思ってた。」



「あ、わり。もしかして河鳥、子供苦手だった?」



「……ちょっとだけね。」





そう言えばさっきも、悠ちゃんと空君を目の前にしたとき、雛ちゃんは何も言わなかったっけ……。