【完】狼様の最愛。









いつの間にかバスは丘川に到着していたらしく、雛ちゃんは手をヒラヒラと振り、一人バスを降りて行く。





「えぇっ!?」



本気で置いて行くつもりなの!?





窓から雛ちゃんを眼で追うも、雛ちゃんはこっちに振り向きもせず、正門へと歩いてく。



途中で遥と合流したみたいだけど、その姿は早々と見えなくなった。





良かったね、遥。



……じゃなくて!!





「アオイ! 離してよーっ!」



「んー。」





私の肩に、顔を埋めるアオイ。





私の髪を指で遊び、時々首筋や耳に触れて来る。



体温の低いアオイの手が首筋や耳に触れる度、私の体は無意識に跳ね上がった。