【完】狼様の最愛。









浮かれて何も聞けなかった私。





時刻、十二時五十分。



気づけばバスは、赤坂村に着いていた。





「あれ? 雛ちゃんも赤坂村なの?」



「うん。この山を抜けたところにあるの。」





そう言って雛ちゃんが指差したのは、アオイやマンタ達のいる赤坂の山。





「え……この山の、向こう?」



「そうだよ。じゃあまた明日ね、最愛。」





雛ちゃんが手を振って微笑み、山の方へと歩いてく。





その後ろ姿を見た私は、何故か無性に寂しく感じて……。



「……明日も、友達!?」





そう聞いてしまった。