【完】狼様の最愛。









バスが出発する。





河鳥さんはどこの駅で下りるんだろ?





「ねえ、河鳥さん。」



「その。」



「?」



「その“河鳥さん”っての、やめない? 慣れてないから呼ばれてもすぐに返事できないし……。雛って、呼んで。」





雛、ちゃん……。



雛ちゃんって、なんか……。





「これから、あたしと最愛は友達だから!」





友達……。



私に、友達……?





「わかった!?」



「う、うん。」





固まって返事をしない私に、雛ちゃんは大きな声で無理矢理私に返事をさせた。





私はといえば、久々に出来た“友達”に少し、心が浮かれていた。