道の隅では、朧車が、 カタカタと笑っていた。 小雪が、それを見て、 "あれは何?"と聞きながらクスリと笑った。 その瞬間、ふわっと懐かしいものが一気に込み上げた。 「………好きだ。小雪。 何年経っても。」 気がつくと俺は、無意識に小雪を抱き寄せていた。 小雪は、俺の頬に手を当て、 優しい笑みを浮かべた。 「…私もよ。」 「……これからは、ずっと一緒だ。」 「ええ。ずっと。」 ………俺達は数年振りのキスをした。