なんとか机がない授業を乗り越えて、帰りの準備をしているときに、私の一番信じているたった一人だけの友達、美恵が話しかけてきた。


「はな、一緒に帰るよ~。」  


「わかった、ちょっと待ってて。」


美恵は、私がいじめられているとき助けてくれた大切な親友。


そんな美恵の優しくて、男っぽい性格がすごく大好きなんだ。


「はな、今日はいじめられなかった?」


「朝、教室に入ったら机がなかった。」




すると、美恵がいきなり笑い出した。




「朝から派手にやられたねぇ。(笑)」


「そんなに笑わないでよ。」


「ごめんごめん。(笑)」


マンガ喫茶店の前に着いたから、美恵とここで別れることになった。